「ダクト工事の見積もりが300万円来た。これって妥当な金額?」 「飲食店の厨房ダクト、業者によって100万から500万まで開きがあるけど、何が違うの?」
ダクト工事の単価って、業者によってバラバラで判断できないんです…
ダクト工事の単価は建物用途・規模・工法・材料で大きく変わる。今日は実例別に標準単価と変動要因を整理する
ダクト工事の単価は、建物用途・規模・材料グレード・工法・施工難易度で大きく変動します。同じ「ダクト工事」でも、見積もりが3倍以上開くケースは珍しくありません。
本記事は、ダクト工事の飲食店・オフィス・商業施設・工場・住宅の建物別単価相場・材料別単価・工法別単価・地域別単価差までを、保存版の費用ガイドとして整理しました。
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建物用途別 単価相場一覧

飲食店厨房ダクト
| 業態・規模 | 工事内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 屋台・キッチンカー | 簡易排気フード | 3万〜10万 |
| カウンター10席ラーメン店 | ステンレス排気フード+ダクト10m | 80万〜150万 |
| 居酒屋30席 | ステンレス排気+消音器 | 150万〜300万 |
| レストラン80席 | 複数厨房+脱臭装置 | 300万〜800万 |
| ホテル厨房 | 大型グリスフィルター+排煙連動 | 800万〜2,000万 |
オフィスビル空調・換気ダクト
| 建物規模 | 工事内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 小規模オフィス(100㎡) | 空調ダクト一式 | 50万〜150万 |
| 中規模オフィス(500㎡) | 空調+換気 | 300万〜800万 |
| ビル1フロア(1,000㎡) | 空調+換気+トイレ排気 | 800万〜2,000万 |
| 中規模ビル全棟(5フロア) | フルダクト一式 | 3,000万〜6,000万 |
商業施設・大型施設
| 建物規模 | 工事内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 小規模店舗(200㎡) | 空調+換気 | 150万〜400万 |
| 中規模店舗(1,000㎡) | 空調+換気+排煙 | 800万〜2,500万 |
| 大型商業施設(5,000㎡) | 全用途ダクト一式 | 3,000万〜8,000万 |
| ショッピングモール(20,000㎡超) | 全館空調・排煙 | 2億〜5億 |
工場・倉庫の産業換気
| 建物規模 | 工事内容 | 相場 |
|---|---|---|
| 小規模工場(500㎡) | 産業換気 | 200万〜500万 |
| 中規模工場(2,000㎡) | 産業換気+粉塵排出 | 800万〜2,000万 |
| 大型工場(10,000㎡超) | クリーンルーム対応 | 5,000万〜2億 |
個人住宅の換気ダクト
| 住宅規模 | 工事内容 | 相場 |
|---|---|---|
| マンションリフォーム | キッチン換気扇+ダクト交換 | 5万〜15万 |
| 戸建て新築 | 24時間換気システム一式 | 20万〜60万 |
| 注文住宅(高気密・高断熱) | 全館空調+熱交換換気 | 80万〜200万 |
同じダクト工事でも、こんなに価格差があるんですね…
建物用途で必要な材料・法令対応・工法が全部違うからだ。飲食店厨房は耐熱ステンレス+消防法対応、オフィスは亜鉛鉄板+換気法対応、と要件が異なる
材料グレード別 単価差

ダクト工事で最も価格に影響するのが材料です。
| 材料 | 単価 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 亜鉛鉄板(標準) | 基準価格 | オフィス・住宅空調・換気 |
| ステンレス鋼板(SUS304) | 亜鉛の3〜4倍 | 厨房排気・産業換気 |
| ステンレス鋼板(SUS316) | 亜鉛の4〜5倍 | 海岸地域・薬品工場 |
| 耐熱被覆ダクト | 亜鉛の2〜3倍 | 排煙・防火区画 |
| 塩ビ管 | 亜鉛の0.7〜0.8倍 | トイレ排気・湿気の多い場所 |
| スパイラル管(亜鉛) | 亜鉛角ダクトの1.1〜1.2倍 | 露出空調・商業施設 |
材料選定で失敗しないコツ
業者が『ステンレスでないと無理』と言うんですが、本当ですか?
厨房排気・海岸近傍・薬品工場以外でステンレス必須はほぼない。設計図にステンレス指定があるか確認・なければ亜鉛鉄板で見積もりを取り直すと数百万円下がるケースもある
工法別 単価差

材料に加え、工法でも単価が変動します。
| 工法 | 単価比率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 角ダクト(亜鉛鉄板) | 1.0(基準) | 最も標準・低価格 |
| 丸ダクト(スパイラル管) | 1.1〜1.2 | 気密性高・露出デザイン |
| グラスウール内張ダクト | 1.5〜2.0 | 消音・断熱性能 |
| ステンレスダクト | 3.0〜4.0 | 耐熱・耐食 |
| フレキシブルダクト | 0.6〜0.8 | 短距離限定 |
施工難易度による単価変動
施工現場の条件により、標準単価から1.2〜2倍まで上昇するケースがあります。
変動要因①:天井裏スペース
- 標準(天井裏500mm以上):基準価格
- 狭小(天井裏300mm以下):+20〜40%
変動要因②:工事時間帯
- 日中工事:基準価格
- 夜間工事(深夜割増):+30〜50%
- 営業時間外限定(飲食店等):+20〜40%
変動要因③:既存改修 vs 新築
- 新築:基準価格
- 既存改修(既存ダクト撤去含む):+30〜50%
- 居ながら工事(営業継続):+40〜70%
変動要因④:高所・特殊施工
- 通常階:基準価格
- 高層階・吹抜部分:+20〜40%
- 屋上・ペントハウス:+30〜50%
変動要因⑤:搬入経路
- 大型搬入口あり:基準価格
- エレベーター搬入のみ:+10〜20%
- 階段手運び:+30〜50%
見積もりの内訳・標準項目
ダクト工事の見積書には、以下の標準項目が記載されます。
標準的な見積書の内訳
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 材料費 | ダクト本体・フランジ・補強材・吊り金物 |
| 製作費 | 工場製作・加工費 |
| 施工費(労務費) | 取付工事・接続工事 |
| 付帯設備費 | ダンパー・消音器・吹出口・吸込口 |
| 保温・断熱費 | グラスウール・ゴム断熱材 |
| 試験調整費 | 気密試験・風量調整 |
| 諸経費 | 養生・運搬・現場管理費 |
| 消費税 | 10% |
見積もり比較のチェックポイント
3社見積もりで比較すべき項目は何ですか?
①材料グレード(亜鉛orステンレス) ②工法(角・丸・内張) ③付帯設備(ダンパー・消音器の有無) ④試験調整の対応範囲の4点を必ず揃えて比較する。これらを揃えないと『安い』『高い』の判断ができない
地域別の単価差
ダクト工事の単価は、地域によっても10〜30%の差があります。
| 地域区分 | 単価傾向 |
|---|---|
| 東京・神奈川・大阪 | 全国平均の+10〜20%(人件費・搬入難度高) |
| 名古屋・福岡・札幌 | 全国平均(基準) |
| 地方都市(人口20万以上) | 全国平均の-5〜10% |
| 地方(人口20万未満) | 全国平均の-10〜15%(ただし搬入費・出張費要) |
ダクト工事の費用を抑える5つのコツ

コツ①:必ず3社以上の相見積もり
業者により1.5〜2倍の差が出ることがあります。3社以上で比較しましょう。
コツ②:材料グレード見直し
ステンレス指定が本当に必要か、設計事務所に再確認。亜鉛鉄板で代替できれば数百万円減も。
コツ③:工事時期の調整
繁忙期(決算期前・年末・年度末)を避け、閑散期に発注すると2〜3割安くなるケースも。
コツ④:付帯工事の範囲確認
「ダクト工事一式」だけでなく、消音器・脱臭・ダンパー類が含まれるか明示確認。後追加で高額請求を防ぐ。
コツ⑤:地域業者との直接契約
ゼネコン経由ではなく、ダクト専門業者と直接契約すれば中間マージン20〜30%削減できる場合があります。
ダクト工事 単価に関するよくある質問Q&A 8項目
Q1ダクト工事だけでなく、設計費もかかる?
Q2相見積もりで業者が嫌がる場合は?
Q3見積もり依頼は何社まで?
Q4見積もり期間はどのくらい?
Q5手付金や前払金は必要?
Q6追加工事の発生確率は?
Q7保証期間内の修理は無料?
Q8補助金・助成金は使える?
まとめ|ダクト工事の単価判断は4要素で決まる
ダクト工事の単価は、①建物用途 ②材料グレード ③工法 ④施工難易度の4要素で決まります。
これで業者見積もりの判断ができそうです
3社相見積もり+4要素の整理=適正価格の判定ができる。本記事の単価表を保存版にして、見積もり比較に活用してほしい
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参考資料・引用元
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*2026年5月 更新*
